ブログBLOG

営業所技術者が退職したら?建設業許可を守るための対応

営業所技術者が退職したら?建設業許可を守るための対応

建設業許可の営業所技術者等が退職する場合、「届出を出せばしばらく不在でもよい」と考えるのは危険です。営業所技術者等は許可要件のため、退職日までに要件を満たす後任者を確保し、不在期間を生じさせないことが基本です。

後任者がいないと、その営業所で該当業種の許可を維持できない可能性があります。まず退職予定日、担当業種、後任候補の資格・経験、常勤性を確認し、許可行政庁へ早めに相談しましょう。

この記事で分かること

✅ 営業所技術者等の退職で許可に生じる影響
✅ 後任者を選ぶときの確認項目
✅ 変更届から社内管理までの対応手順

1.後任者が不在になると建設業許可を維持できない

営業所技術者等とは、建設工事の請負契約を技術面から支えるため、許可を受けた営業所ごとに専任で置く人です。一般建設業では「営業所技術者」、特定建設業では「特定営業所技術者」と呼ばれます。

退職によって必要な人がいなくなると、営業所単位・業種単位で許可要件を欠くことになります。後日採用すればよいのではなく、原則として空白期間を作らない体制が必要です。

退職時の状況主な対応
要件を満たす後任者がいる退職日と交代日を調整し、変更届を提出
後任者が一部業種だけ担当できる担当できない業種の廃止などを検討
後任者がいない該当業種の廃業等を含め、許可行政庁へ直ちに相談

営業所に別の有資格者がいても、自動的に後任になるわけではありません。その人が対象業種の技術要件と常勤性を満たし、正式に交代の届出をする必要があります。

2.退職前に後任者の資格・経験・常勤性を確認する

最初に、現在の営業所技術者等が担当している許可業種を一覧にします。後任候補者については、資格証だけでなく、資格がどの業種に対応するか、一般・特定のどちらの要件を満たすかまで確認します。

実務経験で要件を満たす場合は、経験年数だけで判断できません。対象業種の工事内容を示す契約書、注文書、請求書などと、その期間の在籍資料を時系列でそろえ、経験を書類で証明できるかを確認します。

また、後任者は原則としてその営業所に常勤・専任でなければなりません。他社勤務、遠距離通勤、他営業所との兼務、現場技術者との兼任などは個別確認が必要です。退職者の最終出勤日ではなく、在籍終了日と後任者の就任可能日を基準に調整しましょう。

3.変更届は2週間以内、準備は退職前から進める

営業所技術者等の変更は、原則として変更後2週間以内に届け出ます。大阪府知事許可の場合も、届出様式や確認資料を大阪府の各種変更届案内で確認できます。

手続は、①退職予定と担当業種を確認、②後任候補の要件資料を確認、③交代日を調整、④変更届を提出、⑤受付後の書類を保管、の順で進めると整理しやすくなります。資格証、実務経験資料、常勤性を示す資料などは申請先によって確認方法が異なるため、提出直前ではなく候補者選定の段階で確認してください。

申請前の重要ポイント
実際の取扱いは、申請先や個別の状況によって異なる場合があります。最新の手引きや申請窓口で確認することが大切です。

4.営業所技術者等の退職でよくある質問

Q.退職後に後任者を探しても間に合いますか?

不在期間が生じるため、許可維持の面で問題になります。退職の申出を受けた時点で候補者を確認し、見つからない場合は速やかに許可行政庁へ相談してください。

Q.社長が後任を兼ねることはできますか?

対象業種の資格・実務経験と常勤性などを満たせば、同一営業所で兼任できる場合があります。役職だけで認められるものではなく、要件を示す資料が必要です。

Q.変更届を期限内に出せば許可は守れますか?

届出期限を守るだけでは足りません。退職日から後任者が要件を満たしていることが前提であり、資格・経験・常勤性の確認が重要です。

まとめ

営業所技術者等の退職時に最も重要なのは、要件を満たす後任者を退職前に確定し、空白期間を作らないことです。担当業種ごとに、資格・実務経験・常勤性を資料で確認します。

まず退職予定日と許可業種を整理し、後任候補の証明資料をそろえましょう。候補者がいない、または判断が難しい場合は、業種廃止などの対応も関係するため、許可行政庁や建設業許可を扱う行政書士へ早めに相談することが大切です。

【関連記事】

・営業所を移転すると建設業許可はどうなる?手続きの注意点

・建設業許可後に役員が変わったら?必要な届出と期限

建設業許可申請、産業廃棄物収集運搬許可申請、経審・入札参加実務サポート、特定金属くず買受業の届出などの許認可申請・届出に関するご相談は、大阪府四條畷市のSeeds行政書士事務所にお任せください。
補助金申請や会社設立のサポートにも対応。
四條畷市/大東市/交野市/守口市/寝屋川市/枚方市/東大阪市/生駒市/奈良市 を中心に全国からご相談いただいております。
初回相談60分無料。オンライン相談対応。土日祝・夜間対応(要予約)
Seeds行政書士事務所のホームページはこちら

著者 行政書士
松原 尚美
Seeds行政書士事務所
大阪府四條畷市

建設業・産廃業などの許認可申請から、補助金活用・経審・入札参加支援まで、事業の成長をトータルで支援しています。
自身の入札参加や補助金活用の経験を活かし、許可取得後の事業展開や公共工事への参入、設備投資に向けたご相談まで、実践的なサポートを心掛けています。
初めての方にも分かりやすく、女性行政書士ならではの丁寧な対応を大切にしています。

些細なことでも遠慮なくご相談ください

  • 初回相談
    60分無料
  • オンライン相談
    対応
  • 土日祝・夜間
    対応(要予約)

pagetop