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株式会社設立の発起人とは?役割と決め方を解説

株式会社の設立準備を始めると、定款などの書類に「発起人」という言葉が出てきます。「代表取締役や株主と何が違うのか」「誰を発起人にすればよいのか」と迷う方もいるでしょう。

発起人とは、会社の設立を企画し、設立時に発行する株式を引き受ける人です。設立手続きを担うだけでなく、会社成立後は出資した株式を保有する株主になります。特に複数人で会社を設立する場合は、出資割合や経営への関わり方まで考えて決めることが大切です。

この記事で分かること

✅ 株式会社設立における発起人の役割
✅ 発起人・株主・取締役の違い
✅ 発起人を複数人にする場合の注意点

1.発起人は株式会社の設立手続きを担う人

発起人は、株式会社の設立を決め、具体的な準備を進める人です。発起人は1人でもよく、複数人で務めることもできます。

発起人が行う主な手続きは次のとおりです。

① 商号、本店所在地、事業目的、資本金などを決める
② 会社の基本的な規則である定款を作成する
③ 作成した定款について公証人の認証を受ける
④ 設立時に発行する株式を引き受け、出資金を払い込む
⑤ 設立時取締役などを選任する
⑥ 設立登記に必要な書類を準備する

株式会社の定款は、発起人全員が署名または記名押印し、公証人の認証を受ける必要があります。また、各発起人は設立時に発行される株式を少なくとも1株以上引き受けなければなりません。

2.発起人・株主・取締役は役割が異なる

発起人、株主、取締役は同じ人が兼ねることもできますが、それぞれの役割は異なります。

立場主な役割
発起人会社の設立を企画し、設立手続きを進める
株主株式を保有し、株主総会で重要事項を決める
取締役会社成立後の業務を執行する
代表取締役会社を代表して契約などを行う

発起人は、会社が成立すると、引き受けた株式を保有する株主になります。一方、発起人が必ず取締役や代表取締役になるわけではありません。

例えば、出資だけを行う人を発起人とし、会社経営は別の取締役へ任せる設計も可能です。ただし、誰が株式をどの程度保有するかによって、会社成立後の意思決定に与える影響が変わります。肩書だけでなく、出資割合と経営権の関係を整理しておきましょう。

3.発起人の決め方と複数人で設立する際の注意点

1人で出資して経営する会社であれば、その人が発起人、株主、取締役を兼ねる方法が分かりやすいでしょう。複数人で設立する場合は、人数を決めるだけでなく、次の事項を事前に話し合う必要があります。

・各発起人が払い込む金額
・設立時に引き受ける株式数と出資割合
・誰を取締役や代表取締役にするか
・重要事項をどのように決定するか
・将来、株式を譲渡する場合のルール

出資額を同額にすると公平に見えますが、意見が分かれた際に意思決定が止まる可能性があります。反対に、1人の持株比率を高くすると意思決定は進めやすくなるものの、ほかの出資者との権限のバランスに注意が必要です。

現物出資、発起人への特別な利益、一定の設立費用などを定款に記載する場合は、通常の金銭出資とは異なる手続きが必要になることがあります。複雑な条件を設けるときは、定款を作成する前に内容を確認しましょう。

4.株式会社の発起人でよくある質問

Q.発起人は1人でも株式会社を設立できますか?
発起人は1人でも構いません。その人が設立時の株式を引き受けて出資し、取締役や代表取締役を兼ねる形で設立することも可能です。

Q.発起人は会社設立後も役職として残りますか?
発起人は設立手続き上の立場であり、会社成立後の役職ではありません。会社成立後は、引き受けた株式を保有する株主になります。取締役として選任されている場合は、別途その立場で経営に関わります。

Q.家族を発起人にすることはできますか?
家族を発起人にすることは可能です。ただし、名義だけを借りるのではなく、本人が出資内容や株主としての権利を理解したうえで参加する必要があります。

まとめ

発起人は、株式会社の設立を企画し、定款の作成や株式の引受け、出資金の払込みなどを行う人です。会社成立後は株主になりますが、必ず取締役や代表取締役になるわけではありません。

まずは、誰が出資し、誰が経営を担当するのかを整理しましょう。複数人で設立する場合は、出資割合、議決権、役員構成、将来の株式譲渡まで話し合い、定款へ適切に反映することが重要です。

定款の内容や出資関係に迷う場合は、定款作成を扱う行政書士などへ相談し、登記申請については法務局や司法書士へ確認すると安心です。

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著者 行政書士
松原 尚美
Seeds行政書士事務所
大阪府四條畷市

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