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経審の有効期間はいつまで?毎年受ける理由と申請時期

経審の有効期間はいつまで?毎年受ける理由と申請時期


経営事項審査(経審)は、一度受ければ数年間有効という制度ではありません。公共工事を発注者から直接請け負い続けるには、原則として毎年受審する必要があります。

特に注意したいのが、有効期間は結果通知書の発行日から数えるのではなく、決算日などの「審査基準日」から数える点です。申請が遅れると、新しい結果通知書が届く前に現在の経審が期限切れとなり、公共工事の契約に空白期間が生じるおそれがあります。

この記事で分かること

✅ 経審の有効期間と起算日
✅ 公共工事を続けるために毎年受審する理由
✅ 有効期間を切らさない申請時期の考え方

1.経審の有効期間は審査基準日から1年7か月

公共工事を発注者から直接請け負うことができる期間は、審査基準日から1年7か月です。通常、審査基準日は直前の決算日となります。

たとえば、3月31日決算の会社がその決算を基準に経審を受けた場合、有効期間は翌年10月末ごろまでとなります。ただし、結果通知書が届いた日から1年7か月ではありません。手続きが遅れて通知が届く時期が後ろにずれても、有効期間の終期が延びるわけではないため注意が必要です。

確認項目内容
有効期間審査基準日から1年7か月
一般的な審査基準日直前の決算日
起算日ではないもの申請日・結果通知書の発行日・受領日

入札参加資格と経審の有効期間は別です。入札参加資格が残っていても、契約時に有効な経審結果がなければ公共工事を直接請け負えない場合があります。

2.公共工事を継続するなら毎年の受審が必要

経審の有効期間が1年7か月であるのに毎年受ける理由は、決算から申告、決算変更届、経営状況分析、経審申請、結果通知までに時間がかかることを見込んでいるためです。1年7か月あるからといって、1年おきの受審を省略できるわけではありません。

新しい決算を迎えるたびに手続きを進め、前回の有効期間が終わる前に新しい結果通知書を用意することが重要です。

期限が切れても建設業許可そのものは直ちに失効しませんが、有効な結果通知書がない期間は、原則として公共工事を発注者から直接請け負えません。落札後の契約にも影響するため、年間業務として管理しましょう。

3.決算後の手続きを逆算して申請時期を決める

有効期間を切らさないためには、決算後できるだけ早く準備を始め、遅くとも審査基準日から7か月以内に新しい結果通知書を受け取ることを目安にします。申請期限を一律に決めるのではなく、各行政庁の予約状況や処理期間、入札参加資格申請の受付時期から逆算することが大切です。

一般的には、次の順番で進めます。

  1. 決算を確定し、税務申告を行う
  2. 建設業許可の決算変更届を提出する
  3. 登録経営状況分析機関へ経営状況分析を申請する
  4. 経営規模等評価申請と総合評定値請求を行う
  5. 結果通知書を受け取り、内容と有効期間を確認する

工事経歴書や財務諸表の作成、資格資料などの確認には時間がかかり、不足があれば補正も必要です。決算日、前回の有効期限、経審の申請予定日、入札参加資格申請の締切を一覧にしておきましょう。

4.経審の有効期間に関するQ&A

Q.結果通知書が届いてから1年7か月有効ですか?

いいえ。有効期間は結果通知書の受領日ではなく、審査基準日から数えます。通知が届いた日だけで期限を管理しないようにしましょう。

Q.有効期間が切れてから経審を受け直すことはできますか?

申請はできますが、過去の空白期間がさかのぼって有効になるわけではありません。新しい結果通知書を受け取るまで公共工事を直接請け負えない期間が生じるおそれがあります。

Q.民間工事だけを請け負う会社も毎年受ける必要がありますか?

経審は、公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者に必要な審査です。民間工事のみを行う場合は通常必須ではありませんが、将来の公共工事参入を予定している場合は早めに準備しましょう。

まとめ

経審によって公共工事を直接請け負える期間は、結果通知書の発行日ではなく、審査基準日から1年7か月です。公共工事を継続して受注する会社は、前回の期限が切れる前に新しい結果通知書を受け取れるよう、毎年決算後に手続きを進める必要があります。

申請先によって予約方法や必要書類が異なる場合があります。決算後は早めに準備を始め、経営状況分析や決算変更届、入札参加資格申請も含めて管理しましょう。迷う場合は、申請先の行政庁や行政書士へ確認すると安心です。

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著者 行政書士
松原 尚美
Seeds行政書士事務所
大阪府四條畷市

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